ホームページもそうですがECサイトは24時間休みなくお店が開いている状況です。常にその動きにのり、課題を見つけ改善しつづけていくことがECサイトを成長させ売上アップにつながります。
さて、課題を見つけるまた改善をする(施策をうつ)とは具体的にどのようなことでしょうか。
今回はその課題点の見つけ方、改善についてみていきましょう。
そもそも改善が必要かについてですが、ECサイトは他社との競争でもありますので改善をせず停止していれば売上維持はおろか下がり続ける可能性もあります。
そのため、常に売上アップのためにPDCAを回し続けることが必須になります。
しかし、やみくもに思いつくまま課題にとりくんでいても効果的な策はうてません。KGIとKPIのところでもふれましたが、まず目指すべきゴールを設定。そこから逆算し解決すべき課題を抽出しなければなりません。
そして優先事項の高いものから取り組むことが基本になります。
ゴールも見えていない状態でなんとなく課題に取り組むことは時間のロスにつながります。必ずKPIを意識して課題に取り組みましょう。
一つのポイントとしてはそれぞれの課題が集客なのか、離脱なのか、転換率(CVR)なのか、商品力なのかといったように何の問題に分類されるのかを考えたうえで行うことです。
集客はうまく機能しているページの改善
一番効果が出やすいのは集客がうまく機能しているがうまく売上につながっていないページです。
その前に集客のおさらいです。
基本集客は次の経路で考えられます。
1,自然検索(またはオーガニックサーチ)
こちらはgoogleやyahooなどの検索から流入を指します。自然検索での流入はまずサイト開設最初はほとんど見込めません。
そのために、サイトのSEOを強化するために専門性の高い記事や関連性のあるコラムなどをまめに書き続けることが必要になります。
また、どういったキーワードが自然流入につながるかはグーグルサーチコンソールなどで推測をした上で記事を書きその結果サイト自体に効果があったのかを検証し続ける必要があります。
また、頑張って記事を書いたとしても数日で終わってしまっては意味がありません。Googleの検索エンジンは更新頻度も見ていますので頻繁に更新および書き続ける必要があります。
その結果じわじわと自然検索が増えてきます。
この自然検索を増やすにはどうしても時間がかかってしまうので積み上げていくしかありません。
ただ自分やライターさんの知見などを使って積み上げる財産ですので一度積み上げていくとサイトの強みになります。(ただしgoogleの検索アルゴリズムの変化によって上下することはありますので100%ではありませんが…)
ですので即効性のある策ではありませんが専門性が高い=サイトのブランディング化にもつながるのでこちらは地道に積み上げていきましょう。
2,広告
こちらは即効性のある集客方法です。
広告にはいくつも種類がありますが大きくリスティング広告、ディスプレイ広告、グーグルショッピング広告、SNS広告、YouTube広告などでしょうか。
まず簡単に始められるのはクリエィティブのいらない(クリエィティブとはディスプレイ広告だとバナー画像または動画、SNS広告もバナー画像、YouTube広告は動画といった作成が必要なものをいいます。)リスティング広告でしょう。
リスティング広告とは、自然検索とは別にワードを検索したときに上位に広告とかかれて表示される広告です。
とりにいきたいキーワードを何円で入札するか決め、入札を行った中で単価が高ければ表示されるというものです。
自分で入札単価が決められるため低予算から広告を始めることができます。(ただし低予算だとなかなか入札に勝てないため表示されませんが)
お金さえあればECサイト開設時から集客は集めることが可能です。
また最近もう一つのおすすめはグーグルショッピング広告です。スマホなどでショッピングタブをおせば画像とショップ名、値段がかかれたリストにのせられる広告です。
こちらは現在無料掲載と有料掲載がありもちろん有料のほうが上位または掲載される可能性が高く、またリスティングほどは(あくまでリスティングと比べてですが)ライバルが少ないため、一つ使うとするならば有効な広告でしょう。
もちろんクリエィティブができる環境、または外注などを使う場合は他の広告も検討するのもいいかと思います。
ただし、広告は分散すると流入数も分散し効果が薄れてしまうため最初はしぼりこんで広告出稿するのがよいでしょう。
3.ソーシャル
こちらはInstagramやTwitter、Facebook、YouTubeといったSNSを活用した流入です。
今やSNSはブランディングや広報にきっても離せないものになっています。
こちらも自然検索に近く、最初はフォロワーなども少なくまたまめに更新することが大切です。
また誰もがインスタやTwitterなどをやっている時代のため普通にやっていると埋もれてしまう可能性も多々です。
そのため、競合分析や自分たちのアカウントをフォローしてもらうとどのようなメリットや得な事があるかをしっかりコンセプト作りをしたうえで更新する必要があります。
ただ、工夫次第では弱者が強者に勝てるフィールドともいえますのでしっかりコンセプトを立てたうえでまめに更新していきましょう。
他にも直接URLをいれて流入のダイレクトなどがありますがこちらは前の3つに比べて微微たるものでしょう。
このどれかが効果的に機能し集客がうまくいっている場合、次に確認するのは、そのユーザーは商品ページに進んでいるかどうかです。(ランディングページのように直接商品紹介のページにとんでいる場合は除きます)ユーザーはどこのページに最初に訪れ、しっかり商品ページに進んでいるかをグーグルアナリティクスにて遷移を確認しましょう。
商品ページにいかず離脱が多い場合は導線などを確かめる必要があります。
ただ仮想で導線を眺めていてもわからないことも多いので、まずは自社サイトで自社の商品
を購入(または購入一歩前)まで行ってみることがポイントです。
そこで気づかなかった違和感や使いづらさがあればそこは大きな改善点なります。またサイト作成者ではなくまだサイトに慣れてない新人の方に試してもらうのもよいでしょう。
自社サイトを作った人は当たり前に思っていた事が新しい人にとっては当たり前でなくサイトの中を迷子いうこともあり得ます。
また競合サイトも実際に購入までのテストもしてみましょう。転換率(CVR)に繋がりそうな導線や、ここはユーザーファーストでよくできているなという点に多々気づかされることもあるでしょう。
また、よく忘れがちのはスマホのチェックです。大抵、自社サイトをPCばかりで見ていると忘れがちですが今世間はサイトよっては9割以上がスマホでECサイトを見ています。 PCでは何も問題もないと思っていたことはスマホだと自社サイトが使いづらかったという点もあるので必ずスマホのチェックは忘れず行いましょう。
サイト作成者は頻繁に自社のECサイトを更新したり、チェックしたりしているため、使いづらい点に気づきにくくなりがちです。常にユーザーファーストの視点を忘れずに改善点を見つけることが重要です。